コロナな毎日、皆さん少なからずご自身の食生活やライフスタイルを見直されているのではないでしょうか。
沖縄には右見ても左見ても体によいと言われる薬草やハーブがゴロゴロ。普通に道端にあります(笑)
今日はそんな中でも沖縄のスーパーフードとも言われる長命草をご紹介致します。
免疫力を高める食材を積極的にとって、コロナに負けない体を作ろう~!
長命草(ちょうめいそう)とは?
沖縄はかつて長寿の県と言われておりました。現在は食の欧米化など様々な要因で長寿県から脱落中ですが・・・。
ですが、沖縄の昔ながらの食生活をしているおじぃ、おばぁは私達より足腰しっかりしており朝早くから元気に畑に出ております!!
そんなおじぃ、おばぁ達のよく食べている薬草の一つに、ヨモギ、ニガナと並んで沖縄三大薬草の一つ、
長命草(ちょうめいそう)
があります。
字のごとく、葉を一枚食べると寿命が一日伸びると言われるほど、栄養価が高く、海辺の岩石地や砂地でよく見られ、台風の塩害にも強くとってもお利口さん♪
和名:牡丹防風(ボタンボウフウ)
方言名:サフナ、サクナ、チョーミーグサ
科名:セリ科
属名:カワラボウフウ属
原産地:沖縄
分類:常緑多年草
草丈:30㎝~1m

名前の由来
和名の牡丹防風の由来は、長命草の葉が牡丹に似ていることと、昔から根を煎じて風邪薬として服用されていたことから牡丹防風と名付けられたようです。
長命草はどんな味?
せり科の植物特有の爽やかな味と言えばよいでしょうか。
生でバリバリ食べるものではないですが、魚貝類の食中毒予防にもなるため、新芽の柔らかい葉は刺身のつまにしてよく出されます!
私は自家製のバナナが収穫できた時は、バナナと一緒にミキサーにかけジュースやスムージーにして飲みますよ~♪
酒の島、泡盛大国沖縄で、長命草は二日酔いにも効果的と言われ、お酒を飲む前に長命草を食べたり、長命草を水とミキサーにかけたものでお酒を割って飲んでいる人もおります(笑
スーパーや薬局に売っている青汁やサプリメントの原材料を見てみると、長命草がよく入ってますね!

おススメの食べ方は?
青汁が抵抗なく飲める方には、ぜひそのまま長命草の葉をジュースにしたり、生で食べることをおすすめしますが、ちょっと青臭さが苦手な方には、長命草の葉を天ぷらにするのが一番美味しく食べられますので、お試しあれ!!
また、沖縄ではヤギ汁の匂い消しとして、ヨモギ同様よく使われてますw
あとは普通に炒めて食べるもよし、葉を細かく刻んでケーキやクッキーなどお菓子に混ぜ込んだりも。蒸しパンもおススメ!!
もちろんお茶として飲んでもよし♪
お気に入りの食べ方、飲み方を見つけて下さいね!!
長命草の栄養価は?
長命草は沖縄のスーパーフードとも呼ばれるほど、栄養価が高く今注目されている植物の一つ。
資生堂からは沖縄の最西端、与那国島の長命草を使ったタブレットやドリンク、化粧品が発売されるほど。
与那国島は今や長命草で島おこし!!島の一大産業となっております。
大手化粧品会社が注目したこの長命草には、カロテンやカルシウム、ビタミンC、ポリフェノールなどが豊富に含まれております。
中でも女性の美には必須のポリフェノールはゴーヤの8倍とも!!カルシウムは牛乳の4倍です。
栄養成分
100gあたり
- エネルギー:58kcal
- タンパク質:1.7g
- 脂質:1.0g
- カルシウム:341.0mg
- 鉄:1.91mg
- 炭水化物:10.5g
- ビタミンC:47.0mg
- ナトリウム:20mg
- カリウム:797.0mg
- ポリフェノール:270mg
- 食物繊維:7.1g(水溶性1.3g、不溶性5.8g)
※日本食品分析センターより
長命草の育て方

正直、畑の脇、道端に勝手に生えているので、手入れ不要と言っても過言ではないのではなかろうか。
沖縄は海に四方を囲まれているので、台風の後には塩分を含んだ海風で大抵の植物が枯れてしまいます。
ですが、長命草は多くが海岸や海辺の砂地で育つため塩分に非常に強く、台風の後はむしろ生き生きとしているくらい生命力が強い!!
うちの畑でも勝手に育って、日当たりがあまりよくないところですが肥料も水もあげなくても、本当に勝手に自由に育ってますw
恐るべし長命草!!
播種の仕方
沖縄では秋から冬にかけて種子が採取できるのですが、長命草の種子が手に入ったら、ぜひ育ててみましょう!
10日~2週間前後で発芽しますよ~。
新しい種子であればあるほど、発芽率がよいです。沖縄では冬場に、内地では春先に播種するのが良いかと思います。
※長命草の種子は長期保存に向きませんので、冬場に採取した種子を春先まで保存する際は、冷蔵庫の野菜室で保存すればよいですよ~!
発芽適温:15~20℃
土は市販の安い野菜用で十分発芽します~!
軽く覆土して、発芽までは明るい日陰で、土が乾かない程度に水をあげて、発芽後は本葉が2~3枚になったら間引いて、ある程度大きくなったら定植しましょう。

長命草は直根タイプで、高温・多湿・移植を嫌いますので、定植する際は根を傷めない様に優しく植え替えましょう。
畑があれば、畑の日がよく当たる場所に直接まいた方が安心ですよ!
発芽してからは、水のあげ過ぎに注意し、乾燥気味で育てましょう。畑なら本当に放置で大丈夫です(笑)
生育適温:10~25℃
耐暑温度:30℃
耐寒温度:5℃
最後に
生育期は葉がどんどん出てきますので、1株でも食べきれないほどいっぱい収穫出来ますよ~!
ぜひ長命草の栽培にもチャレンジしてみて下さいね。
長命草の花は小さな白く可憐な花ですが、花も食べることができますので、料理のアクセントにもなります。
色々な使い方ができますので、健康維持のためにぜひ毎日少しずつでも摂取したい沖縄の野草の一つを今日はご紹介致しました~!