世の中はいまだコロナ一色ですが…💦
沖縄の太陽燦燦と浴びて育った月桃で、コロナウィルスに負けない体を作ろう!!
沖縄には本当に体によい薬草・ハーブがいっぱいですっ!!
今日はそんな沖縄ハーブの中でも美容と健康によいと注目を浴びている月桃をご紹介致します。
目次
月桃(げっとう)とは?
月桃とは?
沖縄の家庭では、庭先に必ずと言っていいほど月桃があるのではなかろうか。
というくらいどこでも見かける月桃。
ショウガ科ハナミョウガ属のハーブで、月の桃と書いて「げっとう」と読みます。
沖縄の方言では「サンニン」もしくは「サニン」と呼ばれております。
ショウガ科のため、生姜のような地下茎(根茎)で横に這って広がり、さすが沖縄の植物!というくらいの繁殖力!!
茎のように見える偽茎(ぎけい)を伸ばし、高いものだと2mほどにも、3mほどにもなるので驚き!!
※偽茎(ぎけい):茎のように見え、葉鞘(ようしょう)の重なったもの。
※葉鞘(ようしょう):鞘(さや)のように茎を包んだ葉の基部。

月桃詳細
沖縄方言名:サンニン/サニン
科名:ショウガ科
属名:ハナミョウガ属
原産地:台湾・沖縄周辺
分類:常緑多年草
開花時期:4月~5月
生薬名(種子):大草蔲(だいそうく)または白手伊豆縮砂(しらでいずしゅくしゃ)
花言葉:爽やかな愛
特徴
月桃の葉「ムーチーガーサー」
月桃の葉は濃い緑色で光沢とやや厚みがあってしっかりとしており、長楕円で大きいものだと40~60㎝ほどの大きさがあります。
葉や茎には独特で爽やかな香りがあり、月桃の葉は「ムーチーガーサー(お餅を包む葉)」として、知られております。

大きい葉は丈夫で抗菌作用もあることから、笹の葉のようにお刺身の下に引いたり、お料理を乗せると濃い緑が一段と料理を引き立たせますっ!!
また、月桃の葉は抗菌・防カビ作用があるので、タンスにいれたり、独特な香りにより昔から虫除けなどに使われてますよ~!
これからの季節、厄介な蚊やゴキブリと戦わねばならないのですが、月桃の葉を置いておけば、虫除けにも効果を発揮します!

ムーチーとは?
旧暦の12月8日、健康と長寿を願い作られる沖縄の家庭で作られる餅菓子のこと。
作り方は簡単で、餅粉に黒糖や紅芋を混ぜて、この月桃の葉で包んで蒸して作ります。素朴な味の中に月桃の香りがしっかりとついていて美味しいですよ~♪
月桃の花

4月~5月になると白く可愛らしい蕾から黄色の可憐なお花を咲かせます。
花の蕾が桃の形に似ていることから月桃と名付けられたと言われております。
偽茎から穂状の花序が垂れ下がり、赤い縁取りされた蕾がとっても可愛い♡
ショウガ科のお花はランの花に似て、月桃の花姿もランのように美しく完璧です!!
月桃茶
ほとんどの植物に含まれている植物成分の一つポリフェノール。
一般的にポリフェノールと言えば、赤ワインが有名ですよね。
ですが月桃のポリフェノール含有量は赤ワインのなんと約34倍!!
とも言われており、抗酸化作用が高く、血中脂質の酸化を防ぐので生活習慣病のリスクを抑えたり、アンチエイジング効果が期待されます。
また、昔より月桃の種子は生薬として消化不良、食欲低下、下痢、健胃整腸、痰切りに良いとされてきました。
ノンカフェインですので、夜眠る前に飲むとリラックス効果も期待できますよ♪
-
-
【月桃茶】沖縄の美味しいハーブティ~作り方・副作用は?
ここ数年コロナが脅威をふるったことから、健康について考え直した方や、日々の食生活を見直されている方も多いのではないでしょうか。 そこで、免疫力アップの味方!沖縄に自生するハーブ、月桃パワーをぜひ取り入 ...
続きを見る
月桃から新たに植物ウイルス防除物質を発見!!
2020年3月26日、岡山県生物科学研究所(同県吉備中央町吉川)と東京大の研究グループが、月桃から植物ウィルス病(トマトやナスの成長を阻害するウィルス)を防ぐ成分があることを発見したと発表されました。
また、A型インフルエンザウイルスの増殖を抑えることも確認できており、同研究所では今、世界を騒がせている「新型コロナウイルスへの効果を発揮する可能性がある」としております。
最後に
まだ、コロナウィルスに対して効果があるかどうかは分かってはおりませんが、月桃が健康と美容に良いということは、はっきりしております♪
世界中で新型コロナウィルスがまだまだ猛威を振るっておりますが、この機会にご自分の食生活や生活スタイルを見直してみてはいかがでしょうか。
沖縄では昔から身近にある植物を上手に日々の生活に取り入れ、食事や生活に生かしてきております。
残念なことに食の欧米化により長寿の県とは言えなくなってしまっておりますが、今一度、沖縄の豊かな自然を見直してみたいと思います!