植物を増やす方法は色々とありますが、今日はその中でも一般的な「挿し木」のやり方をご紹介致します!
ガーデニング初心者の方でもコツさえ掴めれば、意外と簡単にできますよ!
挿し木を成功させるには、いくつか押させるポイントがありますので、分かりやすくご案内していきます❀
南国沖縄を代表とする花の一つ、ハイビスカス!
色とりどりのハイビスカスを見るだけで、ザ・沖縄~っ!!という感じがして、気分が高揚しますよね!
今日はハイビスカスを例に挿し木の方法をご紹介していきます。
目次
挿し木とは?
挿し木とは、植物の枝や茎、葉の一部を切って土に挿し、発根させて増やす方法です。
植物は基本、種を蒔いて発芽させ、大きく成長することで増えていきます。
種から育った苗を実生苗(みしょうなえ)と言いますが、実生苗から育てると、花を咲かせたり、果物がなるまで、とっても時間がかかりますよね。
「桃栗3年柿8年」
と言うことざわがあるほど。
しかし、既に花が咲き、果実が成る親木の枝を挿し木に使うと、実生苗よりも早く開花・結実させることが可能なんです!
マンゴーの実生苗であれば、結実するまで5年ほどかかると言われておりますが、挿し木で育てた苗であれば、早ければ翌年から収穫することも!!
また、植物によっては発芽率が低いものなどもあり、そんな植物も挿し木であれば簡単に増やすことが出来ます。
挿し木の種類とは?
挿し木のやり方には、利用する挿し穂(挿し木に使う枝などのこと)の種類によって、枝挿し、茎挿し、葉挿し、根挿し…等があります。
ハイビスカスは枝を使う枝挿しが一般的ですが、天葉(上部の葉)を使った天挿し(頂芽挿し)でも増やすことが出来ます♪
挿し木が出来るハイビスカス
ハイビスカスは、大きく分けて3分類に分かれるのですが、
- オールドタイプ
- コーラルライプ
- ハワイアンタイプ
挿し木が出来るのは、オールド・コーラルタイプで、ハワイアンは接ぎ木という繁殖方法を使います。
経験上、オールドとコーラルでは、オールドタイプの方が挿し木成功率が高いように感じます!
ハイビスカスについては、下記記事もご覧下さい♪
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南国沖縄のお花と言えばハイビスカス!
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挿し木に必要なもの
挿し木に必要な最低限のものは以下になります。
- 挿し穂
- 挿し床(挿し木をするための用土)
- 軽石
- ポット/鉢
- よく切れる剪定鋏
挿し木成功率を高めるためにあるとよいもの
挿し木専用の用土
挿し穂の切り口から、病害菌などが入ってしまうと、挿し木は成功しません。
そのため、挿し床となる用土は、無菌のものが良いとされてます。
挿し木用土は小粒の赤玉OR鹿沼土とピートモスを7:3くらいの割合で自分でブレンドしてもよいですが、初心者の方は挿し木専用土がありますので、そちらを利用された方が安心ですよ!
メネデール(植物活力液)
挿し穂を切り取ったらすぐに土には挿さず、1時間~半日ほど水に挿して水揚げするのですが、その際にただの水より、薄めたメネデールで水揚げした方が発根率が高まります。
メネデールは肥料や農薬ではないため安心して使え、植物にとってはビタミン剤のようなものです。
挿し木はじめ、弱った植物を元気したり、ガーデニングには必須アイテムです!!
ちなみに「芽と根が出る」ので「メネデール」です(笑)
ルートン(発根促進剤)
ルートンは発根を促進させる植物ホルモン剤です。
上記でも記載しましたが、挿し木を成功させるためにはまずは「発根させること」です!
ルートンはこの発根を促進し、さらにその後の活着も促してくれるので、メネデールに並んで必須アイテムですよ!
挿し木の時期は?
植物の種類によって挿し木に適した時期があり、花木類は花期が終わってから1ヵ月以内、広葉樹や針葉樹、落葉樹など樹種によってもそれぞれ違ってきます。
ハイビスカスの挿し木時期は、沖縄県内だと3~5月の気温が25℃くらいの時期に、内地だと6月、7月くらいの梅雨時期が適しております!
沖縄の真夏のような、高温多湿の時期はハイビスカスにとっても過酷な時期なので、真夏に挿し木するのは避けた方がよいです。
私は真夏や冬場など、気温・気候など気にせず挿し木しちゃいますが、やはり適した時期の方が挿し木成功率は高いように感じます。
ハイビスカスの挿し木方法




- 挿し穂をカットする
- 1時間~半日ほど水揚げ
※ルートンなら尚よし - 鉢/ポットの底に軽石を入れ、用土を入れる
- 鉢底からしっかりと流れるくらい水をかける
- 鉢の中心部に割り箸などを使い穴をあける
- 挿し穂の切り口にルートンを塗布
- 用土に倒れないようにしっかりと挿す
- 明るい日陰で2~3週間管理
↓
水は表面が乾いたらたっぷりとあげる
挿し穂を取る時のポイント
挿し木を成功させるポイントは、成長エネルギーが高い挿し穂を使い、発根させることです。
発根出来るかどうかは、挿し穂を取る親木の樹齢年数にも関係があり、若い木ほど発根能力が高いと言われております。
挿し木に使う挿し穂は、極力花芽が形成されてないもので、幹(根)に近いほど発根しやすいです!
花芽があるものは、心を鬼にして花芽を取り除きます。
なぜならば、植物は花をさかせるのに大変多くのエネルギーを必要として、花を咲かせてしまうと挿し穂に発根エネルギーがなくなってしまうのです。
【POINT】
- 挿し穂は、よく切れる剪定ばさみを使い、組織を潰さないよう綺麗に!
- 切る位置は節の少し下、また断面積を大きくするため斜めに切ります。
- 挿し穂の長さは、2節以上残し、10㎝~20㎝ほどの長さ
- 先端の葉を2~3枚残して、下部の葉は取り除く。
- 葉が大きい場合は、水分の蒸発を防ぐために、葉の大きさ半分~1/3程度に切ります。
最後に

挿し木が成功すると、早ければ2週間~1ヵ月ほどで発芽してきます。
初めて挿し木に成功した時の感動は、今でも忘れられませんよ~!!
ポイントさえしっかり押さえれれば、初心者の方でも簡単に挿し木することが出来ますので、今年の夏はぜひ挿し木にチャレンジしてみて下さいね。
お花のある生活は、本当に癒されます♪