猫はとってもきれい好き。
そのため、起きている時間のほとんどをグルーミング(毛繕い)に費やしているといっても過言ではないほど。
ですが、何らかの原因によって、グルーミングを過剰に行ってしまう猫ちゃんがおります。
我が家の愛猫オス猫の1匹もグルーミングのし過ぎで、過去に2回ほど、足や腕、お腹までハゲハゲになってしまったことがあります。
様々なカラーを試したり、テーピングを巻いたり、サプリを飲ませたり・・・。なかなか治らなくて、もう本当にあれやこれや試してみました。
お腹だけであれば、カラーをすれば大丈夫ですが、猫は恐ろしいほど軟体なので、カラーをしても足の先端などは届いてしまうんですよね💦
今日は、猫の舐め壊しについてや、完治までにあれやこれや試した結果、劇的に効果があったお薬とサプリをご紹介します!
猫の舐め壊しとは?
猫の過剰グルーミングは、「舐め壊し」や「舐性皮膚炎(しせいひふえん)」とも呼びます。
通常グルーミングは、猫自信の身だしなみを整える、夏場は体温調整、または不安や緊張したりした時にリラックスさせるためとも言われております。
猫に舐められたことがある方はご存じと思いますが、猫の舌はとってもザラザラしており、これは「糸状乳頭(しじょうにゅうとう)」と呼ばれる小さな突起があるからです。
これは、猫が肉食動物のため、捕食した動物の肉を骨からそぎ落とすためであったり、グルーミングする際のブラシ代わりのためでもあります。
猫に舐められると結構痛いですよね💦
ですので、この舌で過剰にグルーミングをし過ぎてしまうと、毛が抜け、皮膚が炎症を起こしたり、出血してしまいます。
これを、猫の舐め壊しと呼びます。

過剰グルーミングの原因は?
猫が過剰にグルーミングしてしまう原因は、アレルギーやアトピーなどの皮膚炎から皮膚がかゆい時、もしくはダニやノミ、寄生虫、感染症などが原因の時もあります。
また、グルーミングは猫の心を落ち着かせるためもあるので、何らかの心的ストレスを抱えている場合もあるんですよ。
現代社会では、猫は室内で飼われることが多く、もともとはネズミなどを追いかけて生活していた猫が、室内で飼われることで、狩猟本能が満たされずストレスを感じてしまったり、多頭飼いで他の猫と相性が悪い・・・など様々が原因が考えられます。
舐め壊しを防ぐためにしたこと
- カラーを装着
- テーピング
- サポーター
- 皮膚保護服を着せる
宮古島にはペットグッズなどは最小限のものしか販売されていないので、すべてネット注文。
ですが、サイズが様々なので、7㎏の巨体猫にあうのがなかなかなく、本当に何度も買い直しするはめに。。。
サポーターもきつ過ぎないようにすると、足をバタバタさせすぐにポイって外れてしまいます(泣)
保護服も基本は避妊手術後のお腹の傷保護用なので、足先までしっかりとカバーできるものがなく、本当にどれもこれもダメでした・・・・・・・。

1回目の舐め壊しの際は、右足の一部分。
通常の術後用プラスチック製のカラーだけだと体が柔らかい猫には意味をなしておらず、モコモコタイプのレインボーカラーとダブル使いw
そして、さらにテーピング+サポーターの完全防護。
テーピングを替えに頻繁に通院するも、テーピング+サポーターだと蒸れてしまい余計に傷が酷くなってしまい、一時は骨が見えるほど化膿してしまい、傷を縫う羽目に。
【↓閲覧注意↓】※生々しい傷です。

病院の先生も頭を悩ませてしまいましたが、
最終的には、人間用のキズパワーパッドを使用し、少しずつですが快方に!!
やはり、現代の傷の治し方は、湿潤療法ですね。
完全に傷がきれいに治り、毛が生えてくるまで半年という長い時間がかかってしまいましたが、無事に完治!!
舐め壊し2回目

1回目の舐め壊しの原因は、分からなかったのですが、完治してからまた1年後に、2回目の舐め壊しを起こしてしまいました。今回は、前回より酷く、お腹や足、腕先を舐め舐め・・・。
またまたカラー生活が始まりました💦
原因がはっきりとしていないので、まずはアレルギー対策をしていきましょうということで、アレルギーの薬「アトピカ」とロイヤルカナンの低分子プロテインのご飯を処方してもらいました。

だが、しかし。この時に処方してもらった液体のアトピカ。
ご飯などにかけたり、直接口に入れてくださいとのことでしたが、うちの子には全くお口に合わないらしく、ご飯にかけても大好きなチュールにかけても断固拒否。全く食べてくれず。
口に無理やり垂らしてみたのですが、しばらくすると吐いてしまう始末💦💦
1本5mlで¥9,500という超高額薬でしたが、ほとんど飲んでくれることはなく・・・、
飼い主は泣きましたよね・・・(笑)
アトピカとアンチノール
液体がダメならということで、今度はカプセルタイプを処方してもらい、こちらも餌に混ぜても器用に残すので、youtubeで猫のカプセル・錠剤の上手な飲ませ方を色々試してみて、何とか毎日飲ませておりました。
この時通院2回目、アトピカと一緒に処方してもらったのが、
- アトピカ25mg(免疫抑制剤)
- プレドニゾロン(副腎皮質ホルモン製剤)
- アンチノール(サプリメント)
ご飯はそのまま低分子プロテインを続け、上記3点を1か月ほどあげ続けたところ、
なんとなんと、前ほど痒がる様子もなくなり、ポヤ毛が生えてきたのが確認されたのです!!!
その後、少しずつ投薬の量と回数を減らし、完全に毛が生えるまではやはり時間がかかりましたが、前は完治まで半年かかっていたのが、今回は、3か月ほどでカラーが外せました!!!
現在も、アトピカは週に2回あげておりますが、そろそろ週1回の投薬でよくなるそうです。
現在あげているのはアトピカのみです。
アンチノールは関節、皮膚・被毛の健康をサポートするサプリメントと言われ、あんなにハゲハゲだったお腹、足先の毛があんなに早く生えてきたのは、アンチノールのおかげな気がします!!
アンチノールは今、他の皮膚疾患の愛猫にもあげているのですが、本当に効果が感じられ、これは本当にお勧め!
薬ではなくサプリなのでネットで購入することも出来ますので、病院で購入するよりお安く買うことが出来ますよ!
アンチノールについては、また次回詳細を!!
最後に

愛猫が舐め壊しを起こしてしまい、毎日エリザベスカラーを装着しているのは本当に可哀想で、出来るだけカラーを外す時間を作ってあげておりました。
ただし、傷を舐めないように見張りながらw、私の膝の上にしっかりと乗せ、少しでもストレスが解消になればと思い、傷以外の部分を思う存分グルーミング。そしてひとしきり舐め舐めした後は、そのまま膝の上でお昼寝タイム。
そのため、傷が完治した現在も、私の膝に乗るのが日課になっており、それだけは良かったことかな♡