いつものように愛犬の散歩をし、用を足した後の草を見ると少し赤い気がして…、???と思いおしりを見るとやはり血尿の跡が!!!
すぐに病院へ行き、大事には至らなかったのでが、11歳のシニア犬ですので何かと不安です。
今日は犬の膀胱炎について症状、原因、治療方法、気になる治療費などもお伝えします!
下部尿路疾患「C.L.U.T.D.」とは?
尿とは、血液中の水分や不要な老廃物などが腎臓でろ過されたものです。
簡単に尿の生成から排泄までを辿ると、腎臓で作られた尿は尿管を通り、膀胱で一時的に貯められ、尿道を通って体外に排出されます。
この尿が通る道を「尿路」と呼び、腎臓から尿管までが「上部尿路」、膀胱から尿道までを「下部尿路」と言います。
この下部尿路で起こる様々な病気の総称を、
- Canine【kéinain】:犬の
- Lower【lóuər】:下の
- Urinary【júərənèri】:尿の
- Tract【trǽkt】:道
- Disease【dizíːz】:病気
上記英語の頭文字をとり、「C.L.U.T.D./犬の下部尿路疾患」と呼ばれます。
代表的な病気が、
- 尿石症:尿中のミネラルが結晶化して結石となる
- 膀胱炎:細菌感染や結石(結晶)が原因で膀胱粘膜に炎症が起こる
- 尿道閉塞:尿道に結石がつまってしまう
今日は上記でご説明した犬の下部尿路疾患の一つである「膀胱炎」について詳細お伝えしていきます!
犬の膀胱炎~症状は?

愛犬が膀胱炎になり、血尿に気づく前のことをよくよく思い返してみると・・・。
確かに膀胱炎の症状があったのです!!💦
さっきしたばかりなのに、まだ残尿感があるような仕草を見せたり、ちょっと気にはなっていたのですが、もともとマーキングをよくする子なので、気のせいかと思ってしまってました・・・。
本当にこればかりは心底反省。ごめんよ愛犬。
一般的に膀胱炎の初期症状としては、
- 頻尿
- 残尿感
- 排尿痛(痛みから排尿時に鳴く)
- 血尿
などがあげられます。
何度もトイレに行く、出ないのに排尿姿勢をとるなど、普段と違う行動をとったら迷わず、病院へ行くことをお勧めします!!
犬の膀胱炎~原因は?
膀胱炎とは、尿を貯める膀胱の粘膜に何らかの原因で炎症が起こる病気です。
原因は様々ですが、一般的には細菌感染や、結石などが原因と言われております。
メス犬は特に、尿道口と肛門が近いので、尿道から細菌などが侵入しやすく、通常は防御機能が働いているのですが、夏バテや体調不良、ストレスなどで免疫力が落ちてくると細菌が膀胱に増殖してしまい、その結果、膀胱粘膜に炎症を起こし、膀胱炎になってしまいます。
犬の膀胱炎~検査方法
膀胱炎が疑われる際は、超音波検査、尿検査をし、細菌感染なのか、結石、膀胱腫瘍など原因を特定します。
尿を採取する方法としては、
- 自然排尿
- カテーテル採取
- 膀胱穿刺
- 圧迫排尿
などがあります。
自然排尿やカテーテル採取だと尿中以外の細菌が混入するリスクがあるため、膀胱穿刺が一般的なようです。
うちの愛犬の場合、まずは超音波検査(エコー)をしたのですが、腫瘍らしきものが見え、その際、膀胱穿刺を行うことで腫瘍が播種してしまう可能性があるとのことで、カテーテル採取をすることになりました。
ですが、散歩した後に病院に行ったため、尿もあまり溜まっておらず、その日は尿採取が出来ず、ひとまず投薬で様子を見ることに・・・。
気になる治療費は?
【通院1回目】
診察相談料、超音波検査/臓器(¥5,500)、内服薬7日分2種(アモキクリア、トランサミン錠/¥5,500)
初回は突然のことで予約もせず、しかも夜間だったため、予約外夜間診療(¥5,000)がかかり多少の割引もありましたが、初回は¥17,000(税込)ほどでした。
【通院2回目】
診察相談料、膀胱穿刺(¥3,300)、尿検査(3種/¥3,700)で、2回目は¥10,000。
1週間の投薬で血尿もなくなり、尿検査からも異常が見られず、心配していた腫瘍もエコー検査では確認されず。
すっかり治ったと思われたのでしたが、その後、また頻尿の様子が見られたため…、2週間後に3回目の通院↓↓
【通院3回目】
診察相談料、超音波検査/確認(¥5,000)、膀胱穿刺、尿検査、内服薬(アモキクリア7日分/¥3,640)で、3回目は¥15,500ほど。
【通院4回目】
診察相談料、膀胱穿刺、尿検査、内服薬(アモキクリア21日分/¥10,920)
膀胱炎は再発しやしので、しっかりと治しましょうということで、内服薬が3週間分処方され、これが高かった・・・w
4回目は¥22,000ほどー------。
【通院5回目】
そして1か月後には、膀胱穿刺による尿検査と一年に1回のワクチン日でもあったため、&&シニア犬のため他の病気なども心配で血液検査もお願いすることに。
尿検査一式は(¥7,700)でしたが、8種ワクチン(¥8,000)、血液検査(血球算定/生化学/電解質/¥12,800)も含みなんとなんと・・・¥26,000!!!
膀胱炎は初回から3週間ほどの投薬で完治しましたが、その後の検査などで2か月ほど5回の通院をし、膀胱炎完治までに計¥70,000ほどかかりました。
しかもこの間、猫も一緒に通院していたため、本当に諭吉さんが何人も私の元を飛び立たれましたよー--(泣)
しかし、お金はかかりましたが、完治して何よりです!!
※診療代はあくまでも目安です。ご参考程度に。
膀胱炎の予防方法は?
遺伝的に結石ができやすい犬種もいるようですが、膀胱炎を再発させないためには、
- トイレを我慢させない
- 飲水量を増やす
- 外陰部を清潔に保つ
- ストレスを貯めさせない
- 良質なフード選び
結石で尿道が詰まってしまい、尿道閉塞をおこしてしまうと最悪、急性腎不全などで死に至る可能性もあります。
膀胱炎の原因にもよりますが、まずは早期発見・早期治療を心掛け、自己判断はせずに動物病院でしっかしりと先生に診てもらうことが大切です。
最後に

初回の検査で、膀胱腫瘍の可能性があると言われた時は、頭が真っ白・・・。
その後、投薬で膀胱炎の症状も収まり、超音波検査でも腫瘍が見られず、もう本当に安堵。
まだまだ子供みたいに愛くるしいですが、年齢的にはシニア犬の仲間入りをしてますので、飼い主としては健康にはより気を付けていきたいものです!