宮古島市では、毎年秋になると野ネズミの駆除が始まります!!ヘリコプターから主にさとうきび等の農地に対して、野ネズミの駆除薬「ヤソヂオン」が散布されます。
犬猫を飼われている方で、猫の室外飼いの方や(え?犬の放し飼いも?いる?!wいますよねぇーーー…💦)、散歩の際に愛犬が誤って食べてしまわないよう、細心のご注意をーーーっ!!!
今日は、宮古島市で行われる野ネズミ駆除についてご紹介致します。
宮古島市の市街地ではみかけることはありませんが、田舎の農道を歩いてると、この時期、こんなものを目にすると思います。
それがこちら↓↓↓
これは、ヤソヂオンと呼ばれる殺鼠剤です。
ヘリコプターがやけに地表近くを飛んでいる…と思ったら、ヘリからバラバラッとこの薬剤を散布しているではありませんか?!
目次
宮古島市における野ソ防除について
ヤソヂオンって何?!
ヤソヂオンとは大塚薬品工業株式会社から販売されている殺鼠剤の商品名で、第 1 世代抗凝血製剤※(インダンジオン系)ダイファシノン製剤のことです。(国内使用の殺鼠剤の約1/3を占める)
ネズミが好む臭いで誘因し、喫食性に優れ、確実に防除ができる薬剤として、宮古島以外の地域でも利用されている薬剤です。
- 成分:ダイファシノン 0.005%
- 形状:淡褐色粒剤(粒径は 5mm 程度)
- 化学式:C23H16O3
- 水への溶解度 : 非常に溶けにくい(飽和量0.3㎎/L)
- 融点:147℃
写真のようにスローバッグ(防水紙の小袋)に薬剤が入ってます。
※抗凝血性剤とは血液の凝固を阻害する薬剤のこと。毛細血管を破壊し内出血が起き、累積毒で数日間食べることで中毒を起こします。
他の動物への毒性は?!
製造元のHPに各動物の致死量が記載ありました。
- ネズミ250g:16~25.5g
- ネコ2.5kg:735g
- イヌ5.0kg:300~750g
- ブタ100kg:300kg
- 鳥類への毒性は極めて低い
と、されておりますが、誤って飼い犬が農道に落ちているこの殺鼠剤を食べてしまい、病院へ運ばれた・・・という話も実際聞きます。
いくら危険性は低いといっても毒物に違いはなく、その個体の持つ解毒作用や抵抗力、体力、体調…様々な要因で何らかの症状が出る場合も大いに考えられますので、用心するにこしたことはありません!!
人間がダイファシノンを誤って誤食してしまった際には、直ちに病院へ。低濃度で毒性も高くなく、致死的な害を及ぼす心配はないとされておりますが、すぐに吐き出させ、ビタミンK1を40mgを超えない範囲で投与し、医師の手当を受けて下さい(一時摂取は殆んど無害とのこと…だが…。)
2019年度野ソ航空防除作業(宮古島市)について
<目的>サトウキビを食害する野ネズミを駆除すること。※宮古島ではクマネズミが加害種とされております。
<散布期間>2019年10月23日~30日
<散布方法>ヘリコプターによる航空防除
<散布薬剤>ヤソヂオン
<散布量>宮古本島全域で9,500㎏
<散布地区>
- 23日上野地区
- 24日下地地区
- 25日城辺地区
- 29日城辺地区と平良地区
- 30日平良地区
※1 初日の散布量は2,000㎏(100㎏/回、離発着20回)散布。
※2 野ネズミの被害が多い池間島では空中散布と地上散布で実施。
※3 伊良部島では農家の要望で手作業による地上散布。
航空防除に関するお問い合わせは、宮古島市農林水産部 農政課(0980-76-6840)まで
これまでの宮古島市における航空防除について
宮古島市の野ソ航空防除は2015年から3年ほど中断しておりました。
理由としては、野ネズミによるサトウキビの被害が低下したことや、費用対効果などの理由があげられ(予算なんと2,000万~3,000万円!!)、ここ数年は農家による手作業での地上散布に切り替わっておりました。
ですが、生産農家の高齢化などで思うように地上防除ができない、自身での散布では駆除効果が十分に望めないということで、さとうきび生産組合が航空防除の再開を市に要請したことで、市ではこの要請に応え、2017年度から航空防除が再開されるに至りました。
沖縄振興特別推進交付金事業(事業計画:平成24~28年度、実施年:平成24~26年度)
平成24~26年度は沖縄振興特別推進交付金事業の一環として行われていたことが確認できましたので、以下ご参照下さい。
平成24年度 執行額2,223万円(内交付金充当額1,779万円、市町村負担444万円)
平成25年度 執行額3,357万円(内交付金充当額2,685万円、市町村負担672万円)
平成26年度 執行額3,376万円(内交付金充当額2,700万円、市町村負担675万円)
平成26年度における予算の内訳
①殺鼠剤空中散布に係る委託業務として中日本航空株式会社へ1,764万円
②医薬材料費(殺鼠剤の購入費)沖縄県農業協同組合(JA)宮古地区本部へ 1,612万年(内訳:空中散布用 1,482万円、地上散布用130万円)
最後に
以前、国や県の機関で臨時で働いていたことがありましたが…、野ソ防除のような必要と思われる費用に税金使われるのはまだしも、ここでは書けないような・・・・・・・・・・・。
私達の血税を無駄にしないで下さい。
あ、違う違う。今日はこんなこと言いたかったのではく、この時期、犬猫の室外での放し飼いや、お散歩中はくれぐれもお気をつけ下さい!!ということでした笑
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