先日友人から、「生まれたての仔猫がいるけど、どうしたらよいのぉーーーーっ?!」という緊急電話がありました💦
今日はそんな方へ向けて、生まれたての仔猫を保護する前に、確認してほしいことがあるのでそれをお伝えしまーーすっ!
仔猫を保護する前に?
まず、仔猫が例え1匹でいたとしても、カラスに狙われているとか、瀕死の状態じゃなさそうなら、すぐに保護するのではなく、
近くに親猫・兄弟猫がいないか
をまずはよく確認しましょう。
というのも、以前、こんなことがありました。
近所の友人が、「家の裏庭で昨夜から仔猫がずっと鳴いている」と言って、見かねた友人はその仔猫を保護することにしたのです。
数日後、
その仔猫を見に私が遊びに行った時のこと。
1匹の野良猫らしき成猫が仔猫に近づいてきて…、
仔猫の匂いをクンクン嗅いだかと思ったら、一瞬にして仔猫を咥え、私達の目の前から仔猫を連れて行ってしまった!!
ということがありましたーーーっ💦
成猫は、あの仔猫のお母さん猫に違いがない。
母猫はずっと仔猫を探していたのでしょうね…。
母猫が近づいてきて仔猫を咥えていくまで、あっという間の出来事で私達はしばし呆然としてしまいましたが、また友人も自分が育てる気でいたので寂しさを感じておりましたが、親猫に育てられた方がいいに決まってるよねと、ホッとした様子。
母猫の強い愛情を感じた貴重な経験でした。
ですので、仔猫がいた場合、保護する前に一度、親猫の存在をよくよく確認してくださいね!
生まれたての仔猫を保護したら?

仔猫は通常、3日~7日ほどでへその緒がとれます。
そして7日から10日程で目が開くので、生まれたてかどうかが分かる目安としては、へその緒や目の開き具合で分かります。
仔猫というより、ネズミかと思うほどの小ささ💦
生まれたての仔猫の平均体重は100g前後です。
生まれたばかりの仔猫は、自分で体温調節が出来ないので、まずは体温が冷えてないかをチェック!
仔猫にとっての適温は30度~35度と言われております。人間にとっては少し暑いと思われるくらいの温度が適温です。
低体温だった場合
- ペットヒーター
- 使い捨てカイロ
- ペットボトルに熱めのお湯を入れる
などなどを使って、まずは仔猫の温度を上げます。
ただし、上記のいずれもカイロやペットボトルをタオルにくるむなどして、くれぐれも火傷に気を付けて下さいね。
また、カイロなどが熱くなり過ぎて、脱水症状を起こしてしまう場合もあるので、要注意です!
また、保護した段階で、口の中が乾いていたり、皮膚を少し引っ張ってみて戻りが悪ければすでに脱水症状をおこしている、またはぐったりしているなどの場合は、まずはすぐに動物病院へ連れていきましょう。

上の写真では、写真を撮るのにタオルを取ってますが、タオルはたくさん入れておくとよいですよ!仔猫がタオルの中に潜って体温が下がるのを防いでくれます。
脱水症状をおこしている場合
病院が閉まっていたり、すぐに連れていけない場合は、人間用のでもよいのでポカリスエットや経口補水液OS-1などを2~3倍に薄めて、コットンに含ませ口元に垂らしてあげ、少しずつ飲ませてあげて下さい。
もちろん人間用のポカリや補水液などは、あくまでも緊急時の代用品です!!
今では猫用の経口補水液も売ってますので、もし手に入るようでしたら、猫用をあげて下さいね。
シャンプーは?
保護したばかりの時、仔猫が汚れていたりした場合、すぐにシャンプーしたいところですが、ぐったりしているところ、無理にシャンプーをして体力が奪われてしまったり、きちんと乾かさないと体温が下がってしまい危険ですので、しばらくシャンプーは控えましょう。
ただ、先住の猫がいてノミダニの心配がある場合、ミルクを十分に飲めたり仔猫自身が元気であれば、一度シャンプーをして、綺麗に乾かしてあげれば大丈夫です!
また、人間用のシャンプーは猫には刺激が強すぎるので、必ずペット用のシャンプー、なかでも刺激が弱いものを使うようにしましょう!
※先住猫がいる場合、仔猫からのノミダニ、またはウィルス感染等を防ぐために仔猫の検査・ワクチン接種が終わるまで隔離期間が必要です。それまで先住猫と仔猫の対面は控えましょう。
排泄をさせる
生後間もない仔猫は、自分で排泄することができません。
生後3週目くらいまでは、通常母猫がお尻を舐めて刺激してあげることで、排泄を促しているんです!!
ですので、生まれたての仔猫を保護した場合は、人間の手でお尻を刺激してあげ、排泄をさせてあげましょう。
排泄は、ミルクを飲ませる前に排泄させてあげた方がよいですよ♪
ミルクをあげる

仔猫用ミルクが常備されているおうちはそうそうないと思いますがw、お店が開いている時間ならば、すぐに仔猫用のミルクを用意しましょう。
仔猫用のミルクが用意できない時、人間用の牛乳をあげてもよいかとよく聞かれますが、これはNGです💦
多くの猫には、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が少ないため、下痢を起こしてしまう可能性があります。
もちろん個体差によるので、牛乳を飲んでも平気な猫はおりますが、基本的には、人間用の牛乳はあげない方がよいとされております。仔猫ならなおさら下痢が命取りになる可能性もありますので!!
最近では、コンビニでも猫用のミルクが売っているところもありますので、まずは仔猫用のミルクを用意しましょう。
用意する物
- 仔猫用ミルク
- 哺乳瓶
最初のうちは、哺乳瓶が慣れないため、なかなか飲んでくれないものです。そんな時は、
- スポイト
- 注射器
- コットン
などで代用できます。本当にぐったりしていて飲む力もない時は、コットンにミルクを含ませ、仔猫の口元に数滴ずつ垂らしてあげて下さい。
おススメの仔猫用ミルク
宮古島にはペットショップがなく、ホームセンターのペットコーナーしかないので、選択肢がほぼないのですが(笑)
ホームセンターで購入した中では、こちらのワンラック・キャットミルクがお湯に溶けやすく、使いやすくておススメです。
下痢が治らず、困っていた時には、ワンラックのプレミアにお世話になりました~!こちらも仔猫達はグビグビ飲んでくれた!
病院で購入したこちらのエスビラック。粉末ではなく、リキッドタイプなので使いやすく、もちろん仔猫達はよく飲んでくれましたが、少々お値段が💦
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我が家に子ネコがやってきた♡part1
こんにちは!猫は神だと思っているoccoです。どうも。 ちょうど3年前、突然我が家に子ネコがやってきました。 今日はその子の育猫日記を書こうかと♡
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最後に
仔猫を保護して育てるのは、なかなか大変なことですが、それ以上に何倍もの癒しと幸せを運んでくれる仔猫達♡
もともと犬派の筆者でしたが、こんなにも猫が愛くるしい存在になるとは、思ってもいませんでした。
人間の手によって捨てられる猫がいるというこの現状は悲しい限りですが、もし万が一そんな状況に遭遇した時、このブログが少しでも助けになれたら幸いです♪
次回は、排泄のさせ方、ミルクの飲ませ方などについて、詳細お伝えしていきます~☆