今日は久しぶりに青パパイヤを頂きました~!
沖縄ではパパイヤはフルーツより野菜として食べられることの方が一般的ってご存知でしたか?
そして、この野菜で食べられるパパイヤ、沖縄では通称「青パパイヤ」と呼ばれておりますが、日本スーパーフード協会が発表した2020年上半期のスーパーフードトレンド予想なんと1位という快挙!
ちなみに写真のパパイヤ越しにメンチ切ってる猫は、うちの女王陛下様。かわゆす♡
※しかーし青パパイヤは猫には危険な食べ物なので与えてはいけませんよ!!
目次
青パパイヤとは?
本土でパパイヤと言えば、フルーツとしてのパパイヤを思い浮かべる方が多いと思うのですが、ここ沖縄やフィリピン、タイなど熱帯・亜熱帯地域では完熟する前の青い状態のパパイヤを野菜として、炒めたりサラダ、漬物などにして食べる方が一般的です。
科名:パパイヤ科
属名:パパイヤ属
別名:チチウリノキ(乳瓜木)、モッカ(木瓜)
英名:papaya
生薬名:番木瓜(バンモクカ)、葉:番木瓜葉(バンモクカヨウ)
原産:メキシコ南部、西インド諸島
分類:多年性常緑小高木
沖縄方言:パパヤー、マンジュウ、マンジューイ
もともとは、緑のままの未完塾のパパイヤを野菜用として、その後熟して黄色く色づいた物をフルーツパパイヤとして食べていましたが、今は様々な品種があり、野菜に適した品種、果実に適した品種がそれぞれあります。
野菜に適した品種では、ベジキング、台農2号、グランデなどが青パパイヤに適していると言われております。
青パパイヤの特徴は?
パパイヤに含まれる酵素
青パパイヤを切ると、切ったそばから、白い乳液が出ます!そのことからパパイヤは別名「乳瓜(ちちうり)」と呼ばれることも。
この乳液には「パパイン酵素」が多く含まれており、食肉を軟化させるので、お肉と一緒に炒めたり煮るとお肉が柔らかくなります!
また、パパイヤの凄いところは、三大栄養素タンパク質、糖質、脂質を分解する酵素がすべて含まれている稀有な植物ということ。
- タンパク質をアミノ酸に分解する酵素「プロテアーゼ」
- 脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する酵素「リパーゼ」
- デンプンをブドウ糖に分解する酵素「アミラーゼ」
と三大栄養素すべてを分解する酵素を含んでいるんです!

しかし、このパパインは熟した果実にはほとんど含まれないという特徴があります。青パパイヤの時のみ!!
写真の様に種が白いのは、未熟種子のため。種がきちんと熟すると黒くなり、果実になったパパイヤの種は、カエルの卵みたいで私は正直見るのも苦手・・・💦
※この写真のパパイヤはちょっと収穫が早かった気がしますね~野菜のパパイヤでももうちょっと熟すと種が黒いです。残念ながら実も少し硬かったです。食べるには問題ないですけどね!
熱に強い!
酵素の主成分はタンパク質であるため、一般的に熱に弱いと言われているのですが、パパイヤに含まれる酵素は、熱に強く、なんと100℃でも酵素活性を失わないと言われております。ですので、炒めたり煮たりといった高温調理をしても、酵素としての働きを失わないのです!!
胃酸にも強い!!
しかーーも!パパイヤに含まれるこの酵素は胃酸にも強いため、胃の中でもしっかりと酵素して働くので、パパイヤは昔より消化不良や胃痛などに効果があるとされております。
低カロリーな上、脂肪や糖分をしっかりと分解してくれるので、青パパイヤはダイエットにも効果的な食材!!
青パパイヤの栄養素は?
青パパイヤには、多くの栄養素が含まれているのですが、抗酸化作用があるポリフェノールがなんと赤ワインの7.5倍含まれているんですよーーー!また、ビタミンCやカリウムやカルシウムといったミネラルも豊富で、健康にも美容にも◎♪
青パパイヤ100g当たりに含まれる栄養素
エネルギー 39kcal
- 水分 88.7g
- タンパク質 1.3g
- 脂質 0.1g
- 炭水化物 9.4g
- 灰分 0.5g
- 食物繊維 2.2g
【ビタミン】
- カロテン 120㎍
- ビタミンE 0.2㎎
- ビタミンB1 0.0.3㎎
- ビタミンB2 0.04㎎
- ナイアシン 0.3㎎
- ビタミンB6 0.01㎎
- 葉酸 38㎍
- パントテン酸 0.55㎎
- ビタミンC 45㎎
【無機質】
- ナトリウム 5㎎
- カリウム 190㎎
- カルシウム 36㎎
- マグネシウム 19㎎
- リン 17㎎
- 鉄 0.3㎎
((五訂日本食品標準成分表より)
青パパイヤの調理の仕方は?
青パパイヤの選び方
傷が少なく艶があり、緑色が濃いものを選びましょう。またずっしりとした重みがあるものが◎。
品種によって、丸いものや、長楕円のものだったり様々ですが、味に違いはあまりありません。在来種は丸くてふっくらしております♪
青パパイヤの下処理方法
見た目皮が固そうですが、かぼちゃほどの固さはなく、包丁で簡単に切れます。
①縦半分に切る
【注意】包丁を入れると白い乳液が出てきます。この乳液、素手に触れるとかぶれたりかゆみが出る場合があるので、肌が弱い方は要注意です。手袋をするか、私は水を流しながら切ります。
②皮をピーラーで向く
この時も乳液が出ますので、流水で乳液を流しながら皮をむくとよいですよ!
③シリシリする
シリシリとは、沖縄の方言で「千切り」という意味。
沖縄の一家には必ず一台はあるこのシリシリ器。野菜をあっという間に千切りにする優れもの!

※ただし、このシリシリ器、アッという間に千切りに出来ちゃうあまり、勢いで指まで切れちゃいますので、野菜が小さくなってきたらお気をつけて!!
④水にさらす
10分~15分ほど水にさらして、アクをとります。

⑤余った分は冷凍保存
パパイヤ半分で1人~2人分はありますので、余った際は、冷凍保存ができます。できるだけ薄めに冷凍保存すると次回調理する際、楽です。冷凍保存したパパイヤを調理する際は、凍ったままでOK♪

青パパイヤを使った料理

パパイヤは豚肉と炒めたパパイヤシリシリはもちろんのこと、煮ものにしたり、生でサラダや漬物としても美味しく食べられます!!
- パパイヤシリシリ
- ソムタム(タイのサラダ)
- 煮もの
- スープ
- 漬物
