今日は沖縄の浜辺でよく見かける浜のほうれん草または海辺のほうれん草と呼ばれる「ツルナ」をご紹介致します!
沖縄はすぐ身近に食べれる薬草があちらこちらに!!
だから沖縄のおじぃ・おばぁはいつまでも元気なんですね~!
ツルナとは?

茎が蔓(つる)状に地面を張って伸びることから、漢字では蔓菜(つるな)と書き、多年草で多肉質の葉をしております。
主に海岸の砂地に広がっており、太平洋沿岸や南米では野菜として市場などでよく売られているそうですが、沖縄ではあまり売っているのは見かけませんね~。
浜辺に育っているので、わざわざ買ってまで食べないのかなw
畑でもよく育ちます。放置プレイしていると、他の野菜を侵食するほど生命力が強い!!

表皮は、塩嚢(えんのう)細胞と呼ぼれる小さな結晶のようにキラキラ光って見えるのが特徴的です。
これは海岸付近に自生する植物によく見られ、海風より受けた余分な塩分を蓄積するための細胞です。

科属名:ハマミズナ科ツルナ属
別名:浜萵苣(ハマジシャ)、ウミジシャ、ハマナ
中国名/生薬名: 蕃杏(ばんきょう)
英語名:New Zealand spinach
方言名:チルナ、ハマンスナ
原産地:豪州等の太平洋諸国(中国や日本という諸説あり)
生育地:日本では北海道南部より以南の海岸、アジア、オセアニア、南米
薬用部分:全草
食用部分:若葉
日が経つと茎の部分が固くなってくるので、食用には芽から20㎝ほどの若葉の部分が美味しく食べられます。
食べ方
若葉だと生でも食べれないことはありませんが(生で食べてみると、 塩嚢細胞に貯め込んだ塩分を感じます! )、ほうれん草と同じくシュウ酸を含んでいるので、たっぷりのお湯に塩を1%ほど入れ、軽く下茹でして、お浸しにして食べるのが一番良いです!



ツルナの栄養成分
ビタミンC、βーカロテン、食物繊維などが多い。カリウム、リンなども多く含んでいます。
ツルナ100g当たり
- カロリー15kcal
- 水分93.8g
- 脂質0.1g
- タンパク質1.8g
- 炭水化物2.8g(水溶性食物繊維0.5g不溶性食物繊維1.8g)
【ビタミン】
- ビタミンC 22㎎
- ビタミンA(βカロテン)2.7㎎
- ビタミンE 1.3㎎
- ナイアシン1.0㎎
- パントテン酸0.46㎎
- ビタミンB2 0.3㎎
- ビタミンK 0.3㎎
- ビタミンB6 0.13㎎
- 葉酸0.09㎎
- ビタミンB1 0.08㎎
【無機質】
- カリウム300㎎
- リン75㎎
- カルシウム48㎎
- マグネシウム35㎎
- ナトリウム5㎎
- 鉄3㎎
- マンガン0.81㎎
- 亜鉛 0.5㎎
- 銅 0.06㎎
食物繊維の効果・効能
(ツルナ100g中:水溶性食物繊維0.5g不溶性食物繊維1.8g)
一日の目標摂取量:成人男性20g、成人女性18g
食物繊維とは、炭水化物に含まれる成分で、「人の消化酵素では分解されない難消化性成分の総体」と定義され、体内には吸収されず以前は植物のカスとして扱われておりましたが、食物繊維の効果効能が研究より明らかにされてくるにつれ、五大栄養素に次ぐ栄養素として、今では第六の栄養素とも呼ばれております。
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維には、腸内で水に溶けてゼリー状のようにドロドロになり、小腸で栄養素の消化吸収を抑えるので、血糖値の上昇を抑える効果があります。
またコレステロールを吸着して対外へ運びます。
不溶性食物繊維には、消化管内で水分を抱え込んで、腸の蠕動運動を盛んにするので排便を促進してくれます。
また有害物質を吸着する働きがあるため、大腸がんのリスクを減らしてくれる効果が期待できます。
さらに不溶性食物繊維は善玉菌のエサになるため、菌を増やしてお腹の調子を整えてくれます。


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