お酒は好きですが、アルコール分解能力ゼロのoccoです。こんにちはw
沖縄と言えば、青い海、白い砂浜、さとうきび畑?いえいえ、泡盛でしょwそして宮古島の泡盛と言えば…オトーリ!!えっ?おとーり?!何?!?!っという方に、本日は泡盛について、そして宮古島独特の飲み方「オトーリ」について、詳細お伝えしていこうと思います。
そもそも泡盛って?
泡盛の作り方を簡単に説明すると、
- 原料のタイ米を蒸し、黒麹菌によって米麹にする。
- その米麹を熟成させ、酵母と水を加えもろみをつくる。
- 米のデンプンが糖化される。
- 糖を酵母がアルコール発酵させる。
- アルコール発酵したもろみを単式蒸留機で蒸留する。

と、泡盛の出来上がりです!
その後、三年以上熟成したものは古酒(クース)と呼ばれ、年数を重ねるたびに風味豊かな泡盛となっていきます。
宮古島と言えば・・・オトーリ!!
宮古島の人が泡盛を飲む時は、必ずと言っていいほど「オトーリ」という飲み方をします。
オトーリとは、泡盛の飲み方のことで、昔、貴重で少ししか手に入らない泡盛を、皆で平等に飲みまわしたことから始まったと言われています。
オトーリ専用のオトーリグラス
宮古島ではこのオトーリをするため、泡盛はピッチャーで作ります。(原液3:水7くらいで)また、グラスは一つで、オトーリグラスというオトーリ専用の小さいグラスを使います。
宮古島ではマイオトーリグラスを持っている方が多いです(笑)私も以前の職場で退職祝いのプレゼントで頂きました♡
それがこちら↓↓
下から線が入っており、
- 今日は飲めま線
- 貴方を放しま線
- 今日は逃がしま線
- 明日は知りま線
自分の飲める線を親に告げ、その線まで注いで頂きましょう。
オトーリのやり方
オトーリをやることを、「オトーリをまわす」と言います。
- 親を決める(だいたいその座の年長者や偉い人)。
- 親がオトーリグラスに泡盛を注ぎ、
口上を述べ(その宴の目的、今後のことなど)、その注いだ泡盛を飲み干す。
※回し始める時は「回すから~っ」と言いましょう!宮古島の方独特の「回すから~」が言える様になったらオトーリ上級者ですw - 親はそのオトーリグラスに泡盛を注ぎ、自分の隣の席の人に渡す。
※親が泡盛を渡していく回り方は、右回りが「豊年回り」、左回りは「大漁まわり」と言われ、その会の趣旨に合った方へ回すことが多いです。 - 渡された人はその泡盛を飲み干し、グラスを親へ返杯。
- 親はまたグラスに泡盛を注ぎ、次の人へ渡す…。
- 最後の人まで回ったら、その最後の人がおとーりグラスを親に返杯し、
最後の人が親に泡盛を注ぎます。 - 親だった人は最後に簡単な口上を述べ、その注がれた泡盛を飲み干し、
次の人へオトーリグラスとピッチャーを渡します。 - 今度はその人が親となり、上記を延々と続けます…。
お酒がなくなるまで。
ナイチャーにとっては何とも恐ろしい飲み方です・・・w また、気を付けることとして、親をやるときも、親からオトーリグラスを受け取るときも、必ず右手で渡し、受け取る方も右手で受け取りましょう。左手で渡すと怒られますw
※嫌いな人へは、わざと左手で渡すんだとか…。。。けんかになるので絶対にやめましょうw
このオトーリはその座に初めて参加する時は、自己紹介をする機会にもなりますし、あまり交流がない者同士が交流を深めるよい機会ともなります。
ですが、お酒が飲めない人にとっては、地獄への入り口w私も何度地獄を見たことか…。
人数が多い宴会となると、左右ダブル(親二人)で回ってきたりします。もはやその座はカオスと化す…。
那覇の居酒屋では、オトーリ禁止の張り紙があるとかないとかw
昔は回ってきたおとーりを「飲めない」なんて言おうものなら、違う意味で地獄を見ていたかもですが、最近は島民のオトーリに対する意識が変化しているようにも感じます。
飲酒運転に対しても意識が強まり、「車で来ているから今日はお酒が飲めない」という理由が通じるようになり、親から回ってきたオトーリグラスを自分のグラスで乾杯するだけで許されるようになりました。
最後に
オトーリという飲み方は、宮古島の大切な文化の一つですから、未来へ受け継いでいくべきだと思いますが、お酒は飲んでも飲まれるな(飲まれっぱなしの私…)自分の飲めるペースで、楽しいお酒との付き合いをしていきましょう!
間違っても路上寝なんてことにならないよーーにお気をつけ下さい!