沖縄にはお正月が3回あります!!
1回目が新暦のお正月、2回目が旧暦のお正月。そして3回目があの世のお正月と言われる十六日祭。
沖縄の年中行事は旧暦に沿って行われることが多いので、旧正月って何?そもそも旧暦って何?とお思いの方に、旧正月と旧暦について詳細お伝えしていきます!!
旧正月とは?旧暦とは?
2023年の旧正月は、1月22日(日)です!
まず、旧正月とは旧暦のお正月のことで、旧暦とは、改暦以前の暦法のこと。
現行暦(明治6年より)は太陽暦の一つであるグレゴリオ暦なので、現代の日本において旧暦とは、明治5年12月2日まで使われていた太陰太陽暦である天保壬寅元暦(てんぽうじんいんげんれき)のことを指します。
太陰太陽暦とは?
日本における旧暦の太陰太陽暦とは、
中国から朝鮮半島、百済を経て6世紀ごろ伝来し、その後何度となく改暦を繰り返してきた暦法です。一言でいえば、
月の満ち欠けを利用した太陰暦に、太陽の動きも考慮し、閏月をいれた暦のこと。
詳しく説明すると…、
太陰暦とは、1か月を月の満ち欠けの周期で定めた暦のことです。この周期のことを朔望月(さくぼうげつ)と言い、新月(朔)から満月(望)へ、そして次の新月までの周期は、平均して29.53日となります。
なぜ平均かと言いますと、
月が地球の周りを公転する周期は平均27.32日ですが、その間、地球も太陽の周りを公転するため、新月から次の新月になるためには、月は地球が動た分余計に回らないといけません。
また月と地球は楕円軌道なので、公転の速度は中心天体より近ければ早く、遠ければ遅くなります。
と、色々な要素が絡み合い…、
朔望月の周期は、29.27日~29.83日と幅があるのです。その平均が29.53日。
小数点以下を正確に日にちに組み込んでいくと変なことになるのでw、整数で表すために、1朔望月を29日と30日にし、また、29日の月を小の月、30日を大の月と呼びます。
朔日を1日とし、朔望月29.53日を12か月繰り返すと354.36日となり、地球の公転周期365日と比べると約11日短くなってしまいます。3年過ぎると約1か月のズレが生じてしまいますよね。(11日×3年=33日)
そこで、3年に一度、1ヵ月を足して13か月とし、暦と実際の季節のズレを解消します。この1か月のことを閏月(うるうづき)と呼びます。これが太陰太陽暦です。
そして、この暦と実際の季節のズレを調整するために、古代中国で始まった二十四節気(にじゅうしせっき)という季節の区分が日本でも取り入れられるようになりました。
二十四節気についてはまた次回!
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【沖縄の祭祀】宮古島の十六日祭とは?
旧暦の1月16日は、沖縄では3回目のお正月。 2023年の十六日祭は2月6日(月)となります。 ※沖縄行事は旧暦で行われることが多いため、毎年、新暦になおすと日にちが違ってきますのでご注意を!
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最後に
コロナ禍前になりますが、来間島では毎年、旧正月の集いが行われておりました。
自治会が中心となり、豚を使った料理やお刺身などが振舞われ、集まった島のおじぃとおばぁ達は島唄を堪能し、そして30年以上前の来間島で行われた懐かしの祭祀行事などの映像を楽しむ会です!!



早くコロナが落ち着いて、島の行事を今までの様に行える日が来ることを切に願っております!!