沖縄は年中蝶が飛んでおりますが、春から夏にかけて特に多くの蝶が空を羽ばたいております~♪
今日は沖縄の離島、宮古島で見ることができる蝶をご紹介していきます!
目次
オオゴマダラ

日本最大級の蝶と言われ、ふわり、ふわり、とゆっくり空を舞う姿は、「南国の貴婦人」とも呼ばれるオオゴマダラ。
オオゴマダラは大きさだけではなく、金色に輝く蛹でも有名です!!
オオゴマダラについては、こちらから↓↓
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【オオゴマダラ】日本最大の蝶を宮古島で探してみよう!
日本最大級の蝶と言われているオオゴマダラをご存知でしょうか。 空を舞う姿は優美そのもの!また蛹も他の蝶とはちょっと違い大変特徴的です!!今日は沖縄でよく見かけるオオゴマダラについてご紹介致します!!
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リュウキュウアサギマダラ

宮古島ではよく見かける蝶です。
【特徴】
黒縁に浅葱色が映える!!
ガガイモ科を食草とするため、植物毒のアルカロイドを体内に持ち、鳥などから捕食されるのを防いでます!
名前にあるアサギマダラとは別属。アサギマダラより一回り小さいです。
目科名:チョウ目タテハチョウ科
属名:リュウキュウアササギマダラ属
学名:Ideopsis similis
漢字:琉球浅葱斑
生息地:インド、アジア、中国南部、日本の南西諸島、奄美大島より以北では迷蝶※
大きさ:(前翅長)40~50mm
食草:ツルモウリンカ(ガガイモ科)
※迷蝶とは、もとはその地域には生息していないが、台風などで飛ばされてきた蝶のこと
アゲハ
シロオビアゲハ

【特徴】
後翅に白い帯型の模様が入ることから、和名漢字では、白帯揚羽と書きます。
シロオビアゲハのメスには2タイプおり、オスと同じように後翅に白帯が入っているタイプ(白帯型/Ⅰ型)と、有毒蝶のベニモンアゲハに擬態し、白帯に加え赤い斑点が入る(赤紋型、Ⅱ型)とがおります。
シロオビアゲハの雌のように、通常は無毒ですが、捕食を逃れるために有害な種に似せる生物の擬態のことを、ベイツ型擬態と呼びます。
目科名:チョウ目アゲハチョウ科
属名:アゲハチョウ属
学名:Papilio polytes
英名:Common Mormon
漢字:白帯揚羽
生息地:インド、東南アジアの熱帯地域、日本ではトカラ列島、中之島以南の南西諸島
大きさ:(前翅長)50mm、(開張)7~8cm
食草:シークワーサー、サルカケミカン(ミカン類)、ハマセンダン
ベニモンアゲハ

名前の通り、白帯に加え、鮮やかな赤い斑点が入っておりますが、ベニモンアゲハは有毒蝶で、この色は毒を持っていると周囲に知らせる警戒色なんですよ!
目科名:チョウ目アゲハチョウ科
属名:ベニモンアゲハチョウ属
学名:Pachiliopta aristolochiae
英名:The Common Rose
漢字:紅紋揚羽
生息地:インド、東南アジアの熱帯地域
大きさ:(前翅長)40-55mm、(開長約)80mm
食草:有毒植物であるウマノスズクサ科のコウシュンウマノスズクサ(多年性つる植物)を食草とするため、体内に毒を持つ。
日本にはもともといなかった蝶のようです。迷蝶として1968年ごろから八重山地方、宮古地方、沖縄本島へと分布を広げていき、現在では奄美諸島まで確認されるようになりました。
ナガサキアゲハ

【特徴】
通常は、後翅に尾状突起が無いが、メスで有尾型もおり、ベニモンアゲハに擬態します。
オスは全体的に黒色ですが、よく見ると青光りして見え、これは、翅に青い鱗粉が混じっていることで鮮やかな青色を発しているのです。
またオスの翅の裏側を見ると、翅の付け根には赤い模様が見られます。メスはこの赤い模様が表側からも確認ができ、後翅にも白い模様が入るので、オスメスの区別が容易にできますよ!
目科名:チョウ目アゲハチョウ科
属名:アゲハチョウ属
学名:Papilio memnon Linnaeus
英名:Great Mormon
漢字:長崎揚羽
生息地:東南アジア、インドネシア、中国、台湾、日本での分布域は近畿以南から南西諸島
大きさ:(前翅長)60-80mm
食草:ミカン科、クサギ、ハイビスカスなどの花のミツ
アオスジアゲハ

黒地に鮮やかな青い帯が入るのが特徴的。微かに赤い斑点も入ります。
また飛び方には、敏しょう性・飛翔性があり、樹木や花々を目まぐるしく飛んでおります!そのため写真撮影が難しい…w
目科名:チョウ目アゲハチョウ科
属名:アオスジアゲハ属
学名:Graphium sarpedon
英名:Common Bluebottle
漢字:青条揚羽
生息地:東アジア、東南アジア、オーストラリア北部、、朝鮮半島、日本では東北南部が北限(もとは南方系ですが、地球温暖化を理由として分布地が北上してきてます)
大きさ:(前翅長) 30-45㎜
食草:クスノキ科植物
ジャコウアゲハ

【特徴】
名前の由来は、成虫(オス)の腹部先端から麝香(ジャコウ/ムスク)の匂いを発することに由来しています。芳香成分はフェニルアセトアルデヒドと判明。
目科名:チョウ目アゲハチョウ科
属名:ジャコウアゲハ属
学名:Byasa alcinous
英名:Chinese windmill
漢字:麝香揚羽
生息地:
大きさ:(前翅長)40-60mm
食草:ウマノスズクサ科を食草とするので、こちらも体内に毒を持つ。
キチョウ

モンシロチョウやモンキチョウよりもやや小さめ。翅の縁は黒色で縁取られ、裏側の翅には斑点が入っています。
目科名:チョウ目シロチョウ科
属名:キチョウ属
学名:Eurema hecabe
漢字:黄蝶
生息地:アフリカ中部以南、インド、東南アジア、オーストラリアなど世界中で広く分布日本では秋田・岩手県以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布。※地域によって多様な亜種がおります。
大きさ:(前翅長)20-27㎜
食草:ネムノキ、ハギ類などマメ科の植物
ツマベニチョウ

【特徴】
幸せを呼ぶ蝶♡
シロチョウ科では世界最大級の種で、開張は約9-10cmもある大型種!そのため飛翔力があり、オオゴマダラ同様、空を飛ぶ姿は優雅そのもの。見るものを幸せにしてくれます♡
前翅の先端部分が三角で黒に縁取られ、中はオレンジ色で黒い紋が入っています。この三角の部分はメスがオスより大きく色味も濃く、そのためオスの方が明るい色合いをしております。
また生息地域や島で、翅の色や斑紋に違いがみられ、なんと30以上もの亜種に分けられます!
翅と幼虫の体液には神経毒を持ち、猛毒蝶に分類されます。間違っても触らないように!!
目科名:チョウ目シロチョウ科
属名:ツマベニチョウ属
学名:Hebomoia glaucippe
英名:Great Orange Tip
漢字:褄紅蝶
生息地:東南アジア、日本では沖縄、鹿児島、宮崎が北限。
大きさ:(前翅長)40~55mm
食草:フウチョウソウ科のギョボク
ツマムラサキマダラ

【特徴】
前翅の表先端部分が、濃い青色をしその中には白い斑点が入る。それは、まるで小宇宙の様。
メスの後翅には白色条が入っていることで、オスメスの区別がつきます。
また、オスは腹部先端にオオゴマダラ同様、フェロモンを分泌するヘアペンシルという器官を持っております!
また、ツマムラサキマダラの幼虫も有毒のキョウチクトウやホウライカガミを食草とするため、体内に毒をもち、外的から身を守っています!!
目科名:チョウ目タテハチョウ科
属名:ルリマダラ属
学名:Euploea mulciber
英名:Striped blue crow
漢字:褄紫斑
生息地:インド、東南アジア、台湾、日本にはもともと生息しておりず、迷蝶とされていましたが、現在では奄美、沖縄、八重山地方では生息が確認され土着しているようです。
大きさ:(前翅長)40~50㎜
食草:キョウチクトウ科(サカキカズラ、リュウキュウテイカカズラ、キョウチクトウ、ホウライカガミ、クワ科のガジュマル、ベンジャミン
カバマダラ

赤みのある橙色を樺色と言う。色の和名は趣があってよいですね。
カバマダラは、翅が樺色をしていることから、カバマダラと呼ばれております。トウワタを食草としているため、庭にはこの子達がいっぱい飛んでおります♪
食草であるトウワタは、毒性をもつ化合物カルデノリドを生成するため、カバマダラもやはり体内に毒を持っていて、鮮やかな樺色は「私、毒を持っているよ~!」という周囲への警戒色。
目科名:チョウ目タテハチョウ科
亜科属名:マダラチョウ亜科オオカバマダラ属
学名:Danaus chrysippus
英名:African monarch、plain tiger
漢字:樺斑
生息地:アフリカ、インド、オーストラリア、日本では、奄美大島以南の南西諸島。
大きさ: (前翅長)30~35mm
食草:ガガイモ科のトウワタ・フウセントウワタ
