観葉植物ではアロカシアと呼ばれ、内地でも人気のあるクワズイモですが、沖縄で自生しているクワズイモはかなりのビッグサイズ!!
沖縄は植物も虫もとにかく大型!
今日はそんなクワズイモについてご紹介致します!
目次
クワズイモとは?

沖縄の田舎道や植物園などでは必ずと言っていいほどよく見かけるのが、このクワズイモです。
葉の形がハートに見えることから、「復縁」や「仲直り」という花言葉を持っています。
存在感のあるこの大きなハート型の葉から、観葉植物としても大変人気のある商品で、お店などでは「アロカシア」という名で販売されていることの方が多いです。

また、成長が早いことから、「=出世する」という意味もあり、「出世芋」とも呼ばれ、開店や開業祝いなどにも送られる大変縁起のよい観葉植物です!
【クワズイモの基本情報】
科名:サトイモ科
属名:アロカシア属(クワズイモ属)
学名:Alocasia odora
英名:Alocasia
漢字:不食芋
別名:イシイモ、ドクイモ
分類:常緑多年草
原産:中国、台湾、東南アジア、インド、日本
沖縄方言名:ビウガーサ、ハチコーンム、カサンバ、ヤガニバ
開花時期:6~8月/沖縄4月~6月
花言葉:復縁、仲直り
トトロの傘

宮崎駿監督作品の中でも大変人気のあるジブリ映画「となりのトトロ」の中で、トトロが傘代わりに使っていた葉っぱが、まさにこのクワズイモ(サトイモ)の葉っぱなんですよ~!
沖縄で自生しているクワズイモは、大人2人は入れるのではないか?と思うくらいのビッグサイズです。
ですので、トトロでも十分入ります(笑)
湿地帯を散歩すると、本当に大きく育ったクワズイモをよく見かけるのですが、高いものだとなんと高さが2mほどにもなります!
沖縄にいらした際は、ぜひこのビッグサイズのクワズイモを探してみて下さいね!!
クワズイモって食べれるの?
クワズイモはサトイモ科なので、葉や葉柄、根茎部などはサトイモととってもよく似ております。
しかし、名前の通り「食わず芋」。
食べることができませんので、お気をつけ下さい!!
葉、葉柄、根茎部、根、全草に自然毒である不溶性のシュウ酸カルシウムを含んでおります。
日本法令の「毒物及び劇物取締法」では劇物に指定されているほどです!
汁が手に触れたり、誤って食してしまうと、悪心、嘔吐、下痢、麻痺、皮膚炎などの中毒症状が発症すると言われておりますので、くれぐれも扱いにはご注意を!
クワズイモの花

クワズイモの花がちょうど咲いた画像がないので、後程UPしますが、同じサトイモ科のスパティフィラムの花のような仏炎苞(ぶつえんほう)にくるまれた花を咲かせます。
仏炎苞とは、クワズイモやスパティフィラム、アンスリウムなどのサトイモ科に見られるもので、肉穂花序(にくすいかじょ)のまわりを囲む大きな苞のことです。
クワズイモの花は、薄い黄色の肉穂花序を白い仏炎苞で囲んでおります。


クワズイモの育て方・増やし方
クワズイモの育て方
クワズイモは半日陰で適度な湿度を好みます。
沖縄では民家の庭先や田舎道にゴロゴロと勝手に育っていることが多く、基本放置プレイです(笑)
ですが、室内で観葉植物として鉢で育てる場合は、それなりにお手入れが必要ですよ~!
春から秋の成長期には緩効性肥料をあげ、乾いたらたっぷりとお水をあげましょう。
湿度を好みますが、水のあげ過ぎは根腐れを起こしてしましますので、注意が必要です。
沖縄では日差しが強いので、直射日光が当たり過ぎると葉焼けして葉色が黄色くなったり、枯れてしまいます。
室内であれば、カーテン越しの明るい日陰が良いかと思います。
クワズイモの増やし方

クワズイモは種から増やすことも出来ますが、根茎から新芽が出てきますので、株分けで増やすのが一般的です。
株分けしたものは、半日~1ほど日置いて切り口を乾燥させてから植え付けます。
葉が大きい時は、葉を半分~2/3に切って、葉からの水分蒸発を防ぐと良いですよ~!
希少な斑入りクワズイモ!
クワズイモは様々な種類がありますが、一般的に流通しているのは、Alocasia odora(アロカシア・オドラ)と言われるものです。
また、シマクワズイモ(Alocasia cucullata)という小型タイプの物や、インドクワズイモ(Alocasia macrorrhiza)と呼ばれる草丈4mほどにもなるジャンボサイズの品種もあります。
また、葉に乳白色の斑が入っているものもあり、こちらは大変希少価値が高い高価なクワズイモもあります!